母乳育児をしていると、必ず耳にするこの情報。
風邪をひいたママが、「薬が飲めないから辛かった」という話をよくききます。
でも、これ、本当なんでしょうか?
授乳中のママは体調を崩しやすい
授乳中のママって、免疫力がかなり低くなっていて、風邪などの菌やウィルスに対抗する力も弱っているんだそうです。
そりゃあ、そうですよね。
自分の血液から母乳作って赤子に分け与えているのですから。
さらに夜中に何度も起こされて寝不足だったりするのですから。
普通の大人の健康体と同じなわけがありません。
実際、産後の私はとても風邪をひきやすく、何度も辛いおもいをしました。
でも、体調が悪くても、育児を休むことはできません。
早く元気になりたい!
産後疲れや育児疲れなどで、免疫力や抵抗力が低下しているママこそ、薬でもなんでも使って元気になりたいですよね!
そこで、本当に授乳中は薬を飲んではいけないのか、私が実際に体験した話を元に、検証していきたいと思います。
授乳中に風邪をひいて、耳鼻咽喉科に行った話
娘が1歳になるかならないかの頃、私は風邪をひいてしまい、のどの痛みと、止まらない鼻水に辛いおもいをしていました。
私の風邪の症状はのどの痛みと鼻水が定番でして、早く治すには治療もしてくれる耳鼻咽喉科が良いと考えていました。
この時も、早く治したい一心で耳鼻咽喉科の医者にかかりました。
受付の問診票に、「妊娠中か、授乳中か」といった質問があったので、素直に授乳中に丸をつけました。
診察室に呼ばれ椅子に座ると、目の前の初老の医者に言われました。
「まだおっぱいあげてるの?普通、1歳までにはやめるんだけどねぇ。もう、やめて。薬、使えないから」
その言葉に私は大変ショックを受けました。
私は母乳で苦労した分、娘がいらないというまでたっぷり飲んでもらう気でいました。
WHOのガイドラインでも、2歳以上まで母乳をあげましょう、と書いてあります。

こういう知識がもともとあったこともあり、1歳になったからといって母乳をやめる気はさらさらありませんでした。
表面上は、”無知で申し訳ありません・・・”としおらしくしていましたが、内心では、
”もう、卒乳するまでくるもんか!”と、ハラワタ煮えくり返っていました。
でも、見方を変えると、その医者も間違ってはいないんですよね。
たしかに授乳中に使ってはいけない薬はあるんですから。
慎重な医者であると、むしろ評価するべきなのかもしれません。
その後、私自身はかかっていませんが、娘はお世話になってます(笑)
また風邪をひいて、今度は小児科内科に行った話
気をつけてはいるものの、また風邪をひいてしまった私。
今度は小児科もある内科に行きました。
前回、耳鼻咽喉科で授乳中であることを怒られたこともあり、内科ではなんて言われるか興味もありました。
受付で授乳中であることを伝え、さらに診察中、直接お医者さんにも伝えました。
すると、
「ああ、うん、大丈夫ですよ」
と言われました。
出された薬は妊娠前から処方されていたものと同じ、PL顆粒と抗生物質、解熱剤でした。
耳鼻咽喉科と内科のお医者さんの見解の違いを目の当たりにした出来事でした。
頭ごなしにダメ!と言う医者もいれば、大丈夫と言う医者もいるんですね。
実際、ママが飲んだ薬が母乳に移行する量や、赤ちゃんへの影響の大小は、医療関係者によって見解が異なります。
だったら、少しでも早くママが楽になる方法をとった方がいいと思いませんか?
結局、市販薬飲んでます。
私は元々漢方薬が好きなので、葛根湯、小青竜湯を常備薬にしています。
葛根湯は乳腺炎にも効果があるくらいですから、授乳中でも安心して飲める風邪薬ですよね。
あと、私は喉が弱いのでペラック、のどスプレー、龍角散も常備してます。
ちょっとしたのどの痛みは、のどスプレーと龍角散のど飴で治ります。
こうした薬を飲んでから、おっぱいをあげた娘に何か異常がおきたり、おっぱいに異常がでるといったことはありません。
ちなみに、カフェインが入っているから控えめにと言われている栄養ドリンク・リポビタンDも飲んでいます。
体調が少しおかしいな、と感じた時に飲むようにしています。
念のため、寝る前に飲むのは避けています。
リポビタンDはノンカフェインのものもあるので、そちらを飲んでもいいですね。
我慢せず、薬も上手に利用して早く元気になりましょう!
一番良いのは、授乳中でも問題のない薬を出してくれる病院をあらかじめ見つけておくことでしょう。
私も市販薬ではどうにもならなくなったら、内科にかかろうと思っています。
ネット上で調べれば、飲んでいい薬、悪い薬、といった情報が掲載されているので、気になる方はそちらで調べてから飲む薬を選ぶと良いと思います。
結局、判断するのはママであり、おっぱいを飲んでる赤ちゃんです。
もし、薬を飲んだら、その後の授乳後の赤ちゃんの様子をよく観察して、何か問題がおきたらすみやかに医療機関に相談すると良いでしょう。
授乳育児中、風邪をひかないよう気をつけていても、ひいてしまうことはあります。
はじめは病院にかかるほどではない体調不良であっても、薬を我慢したために悪化して長引かせてしまうこともあります。
そういった時は我慢せず、さっと薬を飲んで治してしまった方が、ママにとっても、子どもにとってもハッピーだと思いませんか?
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